2015年4月1日 日刊日本金属通信-未来事業開発部を発足-

2015年4月1日 日刊日本金属通信-未来事業開発部を発足-

2015年4月1日 日刊日本金属通信-未来事業開発部を発足-

太陽光発電架台の拡販本格化

富安(東京都墨田区)は4月1日、鉄の需要創造につなげる新事業部、未来事業部、未来事業開発部を発足させる。社長直属の事業部として、部長含む7名体制でスタートする。主力業務は、グループ会社の北日本サッシ工業(北海道北見市)と共同開発した農業用鉄製コンテナと組み合わせた太陽光発電パネル架台「基礎一体型架台」の拡販支援と同製品・システムを活用した有力商品の開発を進める。「再生エネルギー」「福島再生」「M&Aを含む新規事業事案」を当面の開拓分野に据え、太陽光発電パネル架台事業やその他事業の拡大に取り組む。

未来開発部は社長直属の新規案件開発委員会を発展させたもの。4月に特許取得を見込む新規開発商品「基礎一体型架台」を武器に、従来型のパネル設置が難しい被災地での架台需要を取り組んでいく主力部隊となる。活性化すると予想される分野での新規商権や商材の発掘も行っていき、富安グループとなることで相乗効果や発展が期待できる分野におけるM&Aの可能性も探る。福島での事業展開においては、2014年10月に福島県郡山市に東北営業所を新設、布石を打ってきた。

新事業部の新設について強口照雄社長は「鉄鋼流通の将来を明るいものにすべく、未来志向でチャレンジしていく。富安グループの人脈や情報のフル活用はもちろん、大型投資もやっていく気持ちで新しい事業を生み出していきたい」と意欲を見せる。

「富安ではブリキ事業を”第一エンジン”。鋼板・鋼管・チタン・ステンレス・防雪柵などその他の鋼材事業を”第二エンジン”と据え、未来事業開発を”第三エンジン”としていきたい」。富安が太陽光発電パネル架台事業に力を入れていくのは、強口社長の「地方での雇用創出につなげたい」という強い思いもある。

太陽光発電パネル架台の製造を担う北日本サッシ工業では、架台需要の高まりを追い風に地元から多くの従業員を採用。5年前に6名で発足したスタッフ数は現在35名となっており、近いうち50名規模に膨らむ見込みだ。富安は2019年に100周年を迎えることもあり「雇用創出など幅広い社会貢献の務めを果たしていく」考えだ。

防雪柵、雪崩予防柵を主軸に、フェンス、歩道柵、階段、標識関連、デリネーター等総合的に取り扱っています